メタボリックシンドロームに要注意

メタボリックシンドローム

暖かくなり、だんだんと薄着をする季節になりました。冬の間、寒さ対策のために厚着をしていた人も、暖かくなるにつれて体のラインが気になってくるのではないでしょうか。また、「冬に食べ過ぎて太ってしまった」「寒くて運動していなかったのでお腹が出てきた」という人も少なくないはずです。これらに心当たりがある人は「メタボリックシンドローム」に要注意です。

近年、テレビや雑誌でよく取り上げられている「メタボリックシンドローム(以下メタボ)」とは、お腹の周りに脂肪がたまる内臓脂肪型肥満により高血糖、脂質異常、高血圧等の症状が引き起こり、放置しておくと命にかかわる病気を招く恐れがあります。内臓脂肪が過剰に留まると、糖尿病や高血圧症、高脂血症といった生活習慣病を併発しやすくなります。また、動脈硬化の進行を早め、動脈硬化が要因となる病気(心臓病や脳卒中)を引き起こす可能性もあります。

メタボ検診

メタボは、食べ過ぎや運動不足など、悪い生活習慣の積み重ねが原因となって起こります。厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、メタボ&その予備軍(内臓脂肪型肥満に加え、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか一つが該当する人)と疑われる人の割合は、男女とも40歳以上が非常に高く、中でも中高年の男性に多くみられます。40~74歳で見ると、メタボの疑いがある人は940万人、予備軍は約1020万人で40~74歳の男性の二人に一人、女性の五人に一人がメタボ&予備軍という結果が出ています。

「自分は大丈夫」と思っている人も、次の「メタボチェック表」で改めて体の状態を確認してください。該当する項目が多い人はメタボ&予備軍の危険が高いので要注意です。

また各医療機関で「特定健康検査・特定保健指導」(通称メタボ検診)も行っていますので、気になる方は早めに医師にご相談ください

生活習慣チェック表

普段の生活で当てはまると思う項目は「はい」。当てはまらないと思う項目は「いいえ」を選択してください

  1. 20歳のときから体重が10kg以上増加している
  2. 汗をかく運動を週2回以上、1年以上行っていない
  3. 1日1時間以上歩いていない
  4. 同世代の同性と比較して、歩くのが遅い
  5. 1年間で体重の増減が3kg以上あった
  6. 暴飲暴食、早食いの傾向がある
  7. 寝る2時間前に食事をすることが週3回以上ある
  8. 夜食や間食が多い
  9. 両親のいずれかが太っている
  10. 緑黄色野菜をあまり食べない
  11. 味の濃い料理が好き
  12. 甘いものが好き
  13. ほぼ毎日アルコールを飲む
  14. たばこを吸っている
  15. 睡眠不足

メタボチェック

「はい」が1つ

あなたは健康体です!!、今後も規則正しい生活を送りましょう

「はい」が2~3つ

まずまずの健康体です!!、改善できるところは直していきましょう!

「はい」が4~9つ

危険信号が出ています!!、このままでは「メタボ」まっしぐらです。

「はい」が10~15

「メタボ」の可能性があります。今すぐ生活習慣を改善しましょう

メタボチェック表

内臓脂肪の蓄積 腹囲(へそまわり):男性85cm以上/女性90cm以上
脂質異常 中性脂肪:150mg/dL以上 のいずれか、または両方
HDLコレステロール:40mg/dL未満
高血圧 最高(収縮期)血圧:130mmHg以上 のいずれか、または両方
最低(拡張期)血圧:85mmHg以上
高血糖 空腹時血糖値:110mg/dL以上

メタボの原因は内臓脂肪

「メタボ」と診断されたあなた!、原因は、普段の生活習慣でたっぷりと蓄えたその「死亡=肥満体質」にあります。しかし肥満と言っても大きく分けて「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」の2種類があります。

皮下脂肪

皮膚の下につく脂肪

二の腕や太ももを指でつまんだ時、皮膚の下についていることが見た目にもわかる

内臓脂肪

内臓そのものにつく脂肪

見た目では分かりにくいので、痩せている人でもついている場合がある

メタボの原因となるのはこの「内臓脂肪」です。そして、その内臓脂肪に多いのが「隠れ肥満」です。皮下脂肪の場合は外見からも太っていることがわかるのですが、内臓脂肪の場合、痩せているのにお腹だけぽっこりしているというケースが多いので、肥満の自覚がない場合もあります。心配な方はお腹をつまんでみてください。お腹の脂肪をつまめる人は皮下脂肪が多いと考えられますが、お腹がぱんぱんに張っていてつまめず、おへそのくぼみがなくなっている人は内臓脂肪が多い可能性があります。また日本人は欧米人に比べて少ないエネルギーでも内臓にため込みやすいという遺伝子を持っているので、内臓脂肪型肥満になりやすいという特徴があります。

内臓脂肪を燃焼しよう

脂肪燃焼

では、いったんついてしまった内臓脂肪はどうすれば減らせるのでしょうか?

内臓脂肪はお腹に溜まりやすいのが特徴ですが、逆に運動などで燃えやすい性質もあります。そのため、定期的に運動し、筋肉の量を増やすことが大切です。逆に皮下脂肪は、内臓脂肪に比べてたまりにくいのですが、いったんついてしまった脂肪はなかなか減らすことができません。そのため、女性は「ダイエット」に励む方が多いのです。

内臓脂肪蓄積の最大の原因は、不健康な生活習慣にあります。食べ過ぎや運動不足といった普段の生活を改善してスリムな内臓を目指しましょう。

資料提供・地域医療の発展を応援する無料雑誌「ぷるぷる」vol.4